ネット銀行の定期預金

大手都市銀行と比べてみると、インターネット専用銀行の金利がいかに高いかが解ります。ネットバンクとはインターネット上のバーチャルな銀行です。実在の建物がないので、それに対する設備費などの費用や、人件費が必要なくなります。そのためにコストが削減され預金者への還元として、金利が高く設定されている、ということは今ではほとんどの人が知っていますね。

「インターネット上のバーチャルな銀行」と言われても、パソコンやインターネットに抵抗のある人・・・特に高齢者などには「実体のない銀行」に対する抵抗感は強いでしょう。普通、銀行は株式会社ですから、インターネット上の銀行とはいっても、もちろん実在の会社が銀行業務を行っているわけですね。例えば住信SBIネット銀行は東京の六本木に、ジャパンネット銀行は新宿に、それぞれ本社があります。さらにその主株主を見れば、大手銀行だったり、大企業だったりします。ほとんどが上場会社です。

ネット銀行はどうしても安心・信用という面ではメガバンクに劣るイメージがありますが、それでも信用度を確認したいのなら、格付けを取得しているネット銀行もあるのです。格付け機関によっても違ったりしますが、ソニー銀行、ジャパンネット銀行、セブン銀行などはどれもAクラス〜AAクラス、見通しは「安定的」となっています。

一度口座を開設すると、あとはすべての業務を自宅のパソコンと近所のコンビニや大型店舗、駅などに置いてあるATMで済ませてしまえます。店舗型の銀行は、手続きが必要になったら銀行の開いている時間帯に足を運んで、窓口で順番を待たなくてはなりません。ネット銀行だったら、24時間パソコンから送金などの手配ができますし、コンビニのATMで現金を引き出すこともできます。これがネット銀行を利用する際の、大きなメリットでしょう。

しかしネット銀行の最大の魅力は、何といってもその金利の高さですね。例えば住信SBIネット銀行に100万円を1年定期で預けるとしたら金利は0.250%。なんとメガバンクの10倍です。預入期間は、1、2、3、6ヶ月、1、2、3、4、5年とメガバンクよりも細かく自分の都合に合わせやすいですよ。ただしネット銀行ですから、当然窓口はなく、まずホームページから普通預金を作り、そこからの振替となります。1000円以上1円単位で取り扱っています。預金額の制限もありませんね。もちろん預金保険制度の対象ですが、中途解約すると中途解約金利が適用されます。

2014年夏のボーナス時期とあって、インターネットでは各銀行の金利比較が活発です。それを見るとどのネット銀行もメガバンクよりも一ケタ違いますね。一ケタと言ったら、結構大きな差です!軒並み5月より高くなっており、なんとオリックス銀行のインターネット取引専用定期預金の100万円未満の1年定期は0.350%ですよ。

ネット銀行のもう一つの魅力といったら、やはり手数料の安さでしょう。実際の店舗がなくて人件費などがかからない分、各種手数料がかなり安く、銀行によってはATM手数料などが無料になる場合もあります。

ネット銀行にももちろんデメリットがあります。パスワードやIDを忘れるとたとえ本人でも自分の口座の画面を開けず、取引が出来なくなります。いつも持ち歩く手帳などに忘れないようにとパスワードなどを気軽に書き込んで、ATMを使う際に大っぴらに開いたまま傍に置いておく、などというのはもう論外です。

なぜなら、最大のデメリットになる事項としては、インターネット経由なので、「サイバー犯罪」の脅威にいつもさらされているということです。現在、ネット専用銀行に関わらず、多くの銀行がインターネットバンキングを行っています。銀行のホームページを開くと、TOPページにはサイバー犯罪に引っかからないように、と大きく警告がでています。三菱東京UFJ銀行の「警告」の大きさにはびっくりしてしまいます。ホームページを開くと画面いっぱいに「重要なお知らせ」として注意を喚起する文字が流れます。その下には真っ赤なグランドに白抜きの文字で「ダマされないで!」の大きな文字です。昨年のインターネットバンキングで不正アクセスによる不正送金はなんと12億円だそうです。

預金者に過失が無かったら、不正送金で受けた被害は全額補償されますし、犯罪に対する法律も強化され、各銀行ともセキュリティには工夫をこらしていますが、やはり各個人が基本的なネット知識を持つ、ホームページの情報にはいつも注意を払う、うかつにパスワードなど個人情報を書き込まない、ということでしょうね。