外貨預金のリスク

外貨預金のリスクといえば、まず真っ先に思い浮かべるのが「円高か円安か」という事ですね。外貨預金は「円高の時に預けて、円安の時に引き出す」事が定説です。要するに預けた時よりも円高になれば損をし、円安になれば儲かる。これが為替の基本です。

簡単に言えば、1ドル100円の時に100万円をドルに替えて預けたとします。要するに10000ドルです。これが満期がきた時に1ドル80円の「円高」になっていたとすると、預けた10000ドルを引き出して円に替えると、元金100万円だったのが80万円に目減りしてしまいます。逆に「円安」になって1ドル120円になった時に10000ドルを円に替えると、100万円は120万円に増えているということです。ただし、これには手数料も金利も税金も計算にははいっていません。引き出しの時の為替レートが預け入れの時より円安になっていたら「為替益」が出て、円高になっていると「為替損」が生じるという事です。場合によっては元本を割ることもあります。

外貨預金で忘れてはならないのが「手数料」です。これは銀行によって大変違います。三菱東京UFJ銀行などメガバンクでは円をドルに替える時、ドルを円に換える時にそれぞれ1円かかります。1ドルに対して1円かかるのですから10000ドルでしたら10000×2円ということになり、決して馬鹿にできません。これがネット専業銀行の楽天銀行だったら、片道が25銭と驚くほど安くなります。高金利の外貨を選んでも手数料が高いと、利息を上回る額になることもあるので要注意です。一般に手数料は都市銀行よりもネット銀行の方が圧倒的に安く、どの銀行を選ぶかでかなりの差がでてしまうこともあります。

預ける額が多いほど手数料の割合は馬鹿にできない額となります。外貨預金では預け入れた時より満期時が円高になっていると、元本割れを起こすこともあり得ます。そんな時に、急いで円に戻さず外貨のまま普通預金に置いておいて時期を待つ、例えばドルであったらドルを通貨としている国へ行った時に現金化する、ドル高になる他の外貨をドルで買って、タイミングを見て円に換える、など、リスクを小さくする方法を日ごろから研究しておく必要があります。なによりも、外貨預金は預金保険制度の対象外です。もしも外貨預金を行っている銀行など金融機関が破綻しても、その金融機関に預金者に支払う能力がなかったら、お金は戻ってこなくなるのです。使う予定のあるなけなしのお金を一挙に外貨預金に預けたりしないことです。