外貨預金とは

「円預金」とはその名前の通り、日本の通貨である「円」での預金です。「外貨預金」とは日本円をドルやユーロなど外国の通貨に変換して預ける預金です。別に外貨に変換してから銀行へ持って行く必要はなく、日本円のまま手続きができます。外貨預金には円預金と同じように、普通預金のほかに一定期間預ける外貨定期預金があります。

現在の円預金の低金利はなかなか改善されません。外貨預金は相対的に円預金よりも金利が高く、また円との「為替差益」が得られることもあるのが大きな魅力の一つです。為替差益とは、選択した通貨のレートが預け入れした時よりも上がった場合、円に変換すると利益が生まれることです。このように外貨預金では、円高の時に外貨に交換し、円安になった時に日本円に戻すことで金利とはまた別に利益を得ることができます。ただし引き出すときにレートが下がっていれば、逆に「為替差損」となります。

例えば金利の高さで人気の住信SBIネット銀行のホームページから外貨預金の金利を見ると、米ドルで普通預金に預けた場合の金利は円の普通預金の約2倍、豪ドル、NZドルになると1%以上ですからもう数十倍となってしまいます。これが外貨定期預金となるとさらにかなり金利が高くなります。1年もので豪ドル、NZドルは2%以上になりますから、やはり外貨預金の方が圧倒的に金利は高いといえるでしょう。

なぜオーストラリアやニュージーランドの通貨の金利が高いのでしょう?これは両国ともここ数年好景気が続いている、ということです。日本もバブルの時期には大変金利が高かったのです。オーストラリアやニュージーランドは資源がとても豊富な国です。また政治的にも安定しているため、外貨預金では大変人気があります。またブラジルの通貨レアルや南アフリカの通貨ランドなども金利が高く注目されますが、しかしこうした高金利の通貨には、落とし穴があるので要注意です。

高金利をつける理由のひとつに、米ドルやユーロ、円とは違ってブラジルレアルなど新興国通貨はまだ信用度が低いということがあります。流通量がもともと少ないために高金利にして売り出しているのです。そのため政治情勢などちょっとした要因でレートが高くなったり低くなったり安定しない恐れがあります。つまり、リスクが高い通貨だという事です。ブラジルレアルも2014年6月現在、あまり国情が安定しているとは見えませんね。貧富の差が激しいということも、いつ暴発するかわからない火種を抱えているという事です。そうした政治状況などをよく見極める必要があります。インターネット上でもこぞって、初心者は高金利に惑わされて入れ込み過ぎるな、と警告を発していますよ。

また外貨預金では、円を外貨に換える時と外貨を円に換える時の「往復」で手数料がかかります。高金利でも手数料も高い外貨もありますから、決める前にシュミレーションして計算してみると良いでしょう。各銀行のホームページ上で簡単にシュミレーションできるところが多いようです。例えば1米ドルに対する手数料はメガバンクでは1円ですが、住信SBIネット銀行では9銭です。しかし金利が高いので有名なNZドルに対しては、三菱東京UFJ銀行では片道2.55円にもなるのです。手数料が安いと言われるネット銀行では、ソニー銀行では45銭(米ドルは15銭)と、米ドルに対する手数料よりは高くなりますから要注意です。この手数料でもメガバンクとネット銀行では大きな開きがあり、なかでも住信SBIネット銀行の手数料の安さは定評があります。

国内の金融機関に預ける場合は、万が一銀行などが破綻しても、預金者を保護する「預金保険制度」が適用されますが、外貨預金はこの制度の適用外です。預けた金融機関が破綻したら、その金融機関にどのくらいの支払い能力が残っているかで戻ってくる額が違います。初心者は米ドルやヨーロッパの通貨など、政情も安定している国を選ぶ方が賢いようです。